私のアコギ遍歴〜後編
私の年代のアコギ小僧の夢として
いつかはMartin
いつかはGibson
があったと思います。
例に漏れず、私も
いつかはMartin
と言う夢がありました。
40代の中頃、いつも通っていま楽器屋に行くと当然のことながら、Martinのアコギがギターの陳列の中で王者のような品格で鎮座しているわけです。
私の頭の中には常に
Martinなんて高級ギターは、私には高嶺の花
と言う固定概念があって、買うと言う気持ちすら湧いてきませんでした。
そんな時、楽器店の店員さんから
Martinどうですか?
と勧めれられたのです。
私は、ムリムリと思いながら、何気なく値札を見ると
ん?、もしかしてこのくらいの値段だったら、長期ローンを組めば月々の小遣いで買えるかも
と、突然、希望の光が見えてきたのです。
と言うのも、当時購入した
Martin D-28
は、今の値段の約半額で購入できたからです。
それにしても、今、アコギの値段が信じられないくらい高騰してますね。
そんなとこで、4代目のアコギは、
Martin D-28
です。
50代になり2年ほど東京に出向して暮らしていましたが、休みとなれば当然、楽器の聖地である御茶ノ水に入り浸りでした。
ちょうどこの頃、ドレッドノートではなく、小ぶりギターが欲しいなと思い始めた頃で、例に漏れず、御茶ノ水で5代目の
Martin OOO-28
を買ってしまいました。
この勢いは、止まらず、その後、6代目に
Gibson J-45
とまたアコギ沼が広がってしまいました。
恐るべし御茶ノ水!
ただ、さすがにJ-45の時は、
S.yairi YD-304
Martin D-28
Martin OOO-28
と3本持っていたことから、手持ちのD-28を下取りに出して買いました。
これが後の新たなギターへの布石となったのです。
東京から北海道へ帰ってきた頃、手放したD-28のローズのドレッドノートの音が欲しくなりました。
J-45もドレッドノートですが、材がマホガニーなので、ローズ独特のダークな音とは違い明るめのジャキジャキした音なんです。
まして同じローズでもオードトリアムのOOO-28では、ドレッドノートの音が出せるわけもなく、どうしてもローズのドレッドノートが欲しくて、中古ですが、7代目
Martin D-41
を買ってしまいました。
そんなことで、つい最近まで、アコギは、
S.yairi YD-304
Martin OOO-28
Gibson J-45
Martin D-41
と4本のアコギを所有していました。
最近までと言うのは、実は、昨年の12月アルトサックスを買う時に、購入資金を捻出するために、いつの間にか使用頻度が低くなってしまい、弾かないで寝かせておくのは可哀想だと思い
Martin OOO-28
を買取に出したのです。
このOOO-28は、10年くらい前に買ったのですが、なんと当時の購入金額に近い値段で買い取ってもらいました。
本当にギターの値段が高騰しているんだなと実感しました。
ざっと私のアコギ遍歴について書いてみました。
今、振り返ると12歳で初めて買った無名のアコギから52歳の時のD41まで実に7本のアコギを買いました。
そして今、心の片隅にある人生最後に買うとしたら…と思っているアコギは…
いや、やめておきましょう。